Androidアプリ展開とFlutterでの作り直し

2025-11-22·13 min read
アプリ開発AndroidFlutter収益化マルチプラットフォーム

Androidアプリ展開とFlutterでの作り直し

Androidアプリ展開とFlutterでの作り直し

iOSで安定した収益が得られるようになったことで、「もしAndroidでも同じ額が稼げれば収益が2倍になる!」という夢を見ていました。しかし、その道りは決して平坦ではありませんでした。

Android開発の挑戦と苦労

2019年11月20日、私はAndroid開発に挑戦を開始しました。

言語とUIの壁

Android開発は初めてだったため、多くの苦労がありました。特に困難だったのはUIの作り方の違いです。iOSのAuto Layoutに慣れていた身からすると、Androidのレイアウトシステムは全くの別物で、思ったように画面が作れずイライラする日々が続きました。

開発用端末も古かったため、新しいAndroid端末で正常に動作しないという問題にも直面。バグだらけの状態ながら、2020年1月5日に何とかリリースにこぎつけました。

収益実績(iOS + Android)

収益推移(iOS + Android)

Android版リリース後の収益推移は以下の通りです:

合算収益
2020/01¥8,390
2020/02¥5,094
2020/03¥5,907
2020/04¥3,653
2020/05¥4,906
2020/06¥4,555
2020/07¥5,271
2020/08¥8,825
2020/09¥9,559
2020/10¥5,200
2020/11¥6,050
2020/12¥8,428

合算収益は月間数千円〜1万円程度で推移しました。実は、この収益のほとんどはiOS版によるもので、Android版単体の収益は非常に限定的でした。「収益が2倍になる」という当初の期待は実現しませんでした。

ただし、これは私のアプリの場合です。アプリによって結果は大きく異なり、Androidで大きな成功を収めている事例も多く存在します。

Flutterという選択肢

マルチプラットフォームの魅力

そんな時、FlutterというiOSもAndroidも同時に開発できるフレームワークの存在を知りました。1つのコードで両プラットフォームに対応できるという魅力は、開発の効率化という観点から非常に魅力的でした。

6冊の書籍で学習

Flutter学習のために、以下の6冊の書籍を購入し、読み漁りました:

  • モバイル詰め合わせ MVVM、SwiftUI、Flutterで楽しむアプリ開発
  • Flutter モバイルアプリ開発バイブル
  • 現場で使える Flutter開発入門
  • 作って学ぶ、FlutterとFirebaseを使ったアプリ開発
  • Android/iOSクロス開発フレームワーク Flutter入門
  • 基礎から学ぶ Flutter

2021年5月31日にFlutterでの作り直しを開始。言語は違いましたが、2度目ということもあり、かなりいい感じに開発を進めることができました。

Flutter版のリリース

せっかく作り直すのだから、これまでのユーザーレビューで指摘されていた問題点を徹底的に洗い出し、1つずつ解決していくことにしました:

改善した主な問題点:

  • 動作が重い → パフォーマンスの最適化
  • UIが分かりにくい → デザインの全面刷新
  • 機能が少ない → ランキング機能の追加
  • 設定が見つけにくい → 設定画面の整理と導線改善

さらに、ユーザーから最も要望が多かったオンライン対戦機能も実装しました。これにより、離れた友達とも一緒に遊べるようになり、アプリの楽しさが大幅に向上しました。

2021年7月13日、これらすべての改善を盛り込んだFlutter版がリリースされました。

予想外の成功と苦悩

収益の爆発的増加

2021年収益爆発的増加

Flutterリリース後の2021年、収益は急増していきました:

収益
2021/01¥10,881
2021/02¥19,048
2021/03¥18,005
2021/04¥10,580
2021/05¥13,567
2021/06¥13,365
2021/07¥15,551
2021/08¥94,445
2021/09¥139,110
2021/10¥82,518
2021/11¥99,928
2021/12¥131,148

特に2021年8月の収益急増は衝撃的でした。1日3,000円も稼ぐことができ、妻も驚いたことを今でも覚えています。そして2021年9月、ついに月間収益が6桁の10万円を初めて超えました

成功の裏にある真実

収益が急増した要因は、Flutterへの移行だけではありませんでした。むしろ、作り直しを機に実施した様々な改善の積み重ねが実を結んだのだと考えています:

  • ユーザーレビューの問題点を1つずつ解決
  • パフォーマンスの大幅な最適化
  • UIデザインの全面刷新
  • オンライン対戦機能の追加
  • ランキング機能による競争要素の導入

これらの改善により、2021年8月は1.72万DL、MAU(月間アクティブユーザー数)は2万人に達しました。

「このまま、鰻登りに数十万と増えていくのだろう!」と期待しましたが、現実は甘くありませんでした。新機能追加による新たなバグも発生し、離脱率が高かったのも事実です。その後、収益は8万円台で安定しましたが、数ヶ月前のピークと比べると不安な気持ちに苛まれました

収益変動から学んだこと

波があるという認識

人間は一度でも高い収益を経験すると、それが当たり前になってしまいます。そして収益が減少した時に、以前のレベルでも十分良かったはずなのに、不安になってしまうものです。

アプリ開発で広告収益を稼いでいる方なら、誰もが一度は経験する感情だと思います。収益には波があるものと最初から理解していれば、無駄に不安になることはありません。

日本のスマートフォン市場

当時の調査では日本のiPhoneユーザーは約7割というデータがあり、Androidの収益がiOSに及ばないのは市場規模の問題だと理解していました。市場動向は日本と海外で異なるため、常に最新の調査を行うことも重要です。

副業から確定申告へ

2021年はついに初めて個人事業主となり、確定申告を行いました。副業で税金を納めるまでに成長したのだと、大きな一歩を踏み出したことを実感しました。

  • 確定申告の対象: 年間20万円以上の所得
  • 申告方法: 青色申告を選択
  • 経費: 開発に必要な端末、ケーブル、書籍など

学びと教訓

3つの教訓

技術的な選択

  • Android開発のUI学習は未経験の場合、想像以上に大変
  • FlutterUI作成が直感的で学習コストが比較的低い
  • ネイティブ開発の経験もあったため、Flutterリリース時の各種設定に困らなかった

ただし、Flutterを万人に勧めているわけではありません。AndroidとiOSの両方にリリースする必要がある場合の選択肢の1つとして考えています。私の場合は、開発効率とUI作成の面で合っていましたが、ネイティブ開発にはネイティブの良さもあります。

また、日本市場を狙う場合、まずはiOS版のみでリリースするのも十分に有効な戦略です。iPhoneユーザーが多い日本では、iOS版だけでも十分な収益を得られる可能性があります。

ビジネス戦略

  • まず1つのプラットフォームで検証してから、展開を判断する
  • 市場特性を理解する:日本ならiOS優勢、海外では市場により異なる
  • マルチプラットフォーム開発は開発効率化のメリットがあるが、必須ではない
  • 収益急増・減少の要因分析を怠らず、継続的に改善する

精神的な側面

  • 収益の波を前提とした心構えが重要
  • 毎日少しずつでも改善を続けることが継続の鍵
  • 不安な時こそ、データを客観的に分析することが大切

次のステップへ

アプリ開発を始めて2、3年でここまでの結果が残せたのは、正直なところ運が良かったのかもしれません。何度も心は折れかけて「やめよう」と思ったこともありましたが、毎日少しでも収益が発生し、世の中の誰かが遊んでくれると思うと、自然と開発を続けていました。


この記事が、これからアプリ開発で副業を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。苦労と成功の両面から、リアルな経験を共有していきたいと思います。

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