副業収入65万円で確定申告デビュー|青色申告を選んだ理由と住所公開問題

アプリ開発を副業として始めて数年。2021年の収益が約65万円になった時、私は初めて「確定申告」という壁に直面しました。
副業収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
プログラミングは得意でも、税金の知識はほぼゼロ。専門用語だらけの確定申告に、正直戸惑いました。
でも、やらなければいけない。その義務感だけで、重い腰を上げることにしました。
確定申告が必要になった理由
副業でアプリ開発をしている場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。
2021年、私のアプリ収益は約65万円。完全に20万円の壁を超えてしまいました。
「確定申告、やったことないんだけど...」
不安しかありませんでした。
白色申告と青色申告、どちらを選ぶべきか
確定申告には、大きく分けて2種類あります。
- 白色申告: 簡易的な申告方法
- 青色申告: 帳簿をしっかりつける必要があるが、控除額が大きい
それぞれの違い
| 項目 | 白色申告 | 青色申告 |
|---|---|---|
| 特別控除 | なし | 最大65万円 |
| 事前申請 | 不要 | 必要(開業届+青色申告承認申請書) |
| 帳簿 | 簡易帳簿 | 複式簿記 |
| 向いている人 | 一時的な所得がある人 | 継続的に事業収入がある人 |
私が青色申告を選んだ理由
アプリ開発は、継続的に収入が発生する形になっていました。
一時的な所得であれば白色申告でもいいですが、今後も事業として続けていくつもりだったので、青色申告を選びました。
最大のメリットは、最大65万円の特別控除です。
これは大きい。税金がかなり変わってきます。
開業届の提出とマネーフォワードの活用
青色申告をするには、まず個人事業主になる必要があります。
そのために税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)を提出します。
マネーフォワードで簡単手続き
私の場合は、マネーフォワードを利用してオンライン上で開業手続きをしました。
マネーフォワードやfreeeといった開業届サービスを使えば、画面の指示に従って入力していくだけで、必要な書類が自動で作成されます。
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
これらがPDFで出力されるので、あとは印刷して税務署に提出するだけです。
どちらを使ってもいいですが、私はマネーフォワードを選びました。めちゃくちゃ楽でした。
最初は自宅住所を登録したが...
開業届を提出する時、事業所の住所を登録する必要があります。
当時は深く考えず、自宅の住所を登録しました。
しかし、これが後々問題になるとは、この時は思ってもみませんでした。
予想外の壁: Googleの住所公開要件
自宅の住所が公開される?!
これは大問題でした。
自宅の住所が世界中に公開されてしまうのです。
家族がいる身としては、当然好ましくありません。プライバシーの問題もあります。
「どうすればいいんだ...」
調べてみると、多くの個人開発者が同じ悩みを抱えていました。
バーチャルオフィスとD-U-N-Sナンバー取得
解決策として、バーチャルオフィスを契約することにしました。
GMOオフィスサポートを選択
私が選んだのは、GMOオフィスサポートの「月1転送プラン」です。
- 月額: 1,000円ちょっと
- 郵便物転送: 月1回(これは必須だと思います)
- 住所利用: 可能
探せばもっと安いところもありそうですが、信頼性とサービス内容を考えて、GMOを選びました。
D-U-N-Sナンバーの取得
バーチャルオフィスの住所を使うには、組織として登録する必要があります。
そのために、D-U-N-Sナンバーを取得しました。
D-U-N-Sナンバーとは、企業の識別番号のようなもので、以下の場合に必要になります:
- Apple Developer Programで組織として登録する場合
- Google Play Consoleで組織として登録する場合
東京商工リサーチへの申請
D-U-N-Sナンバーの取得は、東京商工リサーチに依頼します。
申請に必要な書類:
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- e-Taxで税務署に送った時の受信通知のスクショ
これらの書類を提出すると、数週間でD-U-N-Sナンバーが発行されます。
Androidアプリをリリースする方は要注意
もしあなたがAndroidアプリをリリースする予定なら、この住所公開の問題は事前に把握しておくことをおすすめします。
最初から対策しておけば、後から慌てることもありません。
私のように「え、住所公開されるの?!」と後から焦らないために、開業届を出す前にバーチャルオフィスの契約を検討してもいいかもしれません。
電子帳簿保存法と確定申告ソフト
確定申告には、領収書やレシートの管理が欠かせません。
昔は紙で保存するのが一般的でしたが、今は電子データで保存できます。
電子帳簿保存法への対応
領収書を電子データで保存する場合、電子帳簿保存法に基づき、タイムスタンプを付与するなどの要件があります。
これを手動でやるのは大変です。
確定申告ソフトを使えば、これらの要件に自動で対応してくれます。
私はマネーフォワードを選択
私の場合は、開業届と同じくマネーフォワードを使っています。
- クレジットカードや銀行口座と連携できる
- 自動で仕訳してくれる
- 電子帳簿保存法に対応
- スマホアプリでレシート撮影→自動取り込み
本当に楽です。
他の選択肢もあり
確定申告ソフトは、マネーフォワード以外にも色々あります。
- freee: UI/UXが分かりやすい、初心者向け
- 弥生会計: 老舗、機能が豊富
自分の好みに合わせて選ぶといいと思います。
経費管理のコツ: 事業用クレカと口座
確定申告をしてみて、一番大変だと感じたのが経費の判断基準でした。
「これは経費になるのか?」
毎回悩みました。
事業用のクレジットカードと口座は絶対分けるべき
最初から知っておけばよかったこと No.1は、これです。
事業用のクレジットカードと銀行口座は、最初から分けておくべきでした。
後から分けるのは、本当に大変です。
- プライベートと事業の支払いが混ざる
- 仕訳が面倒
- 確定申告の時に混乱する
最初から分けておけば、管理が圧倒的に楽になります。
私が失敗したクレジットカード選び
私の場合、事業用クレジットカードをJCBにしてしまいました。
これが失敗でした。
海外のサービスで、JCBが使えない場合がたまにあります。
特にアプリ開発では、海外のツールやサービスを使うことが多いです。
- GitHub
- Firebase
- AWS
- その他開発ツール
MasterかVISAにしておけばよかった...
これから事業用クレカを作る方は、ぜひMasterかVISAをおすすめします。
経費に含められる範囲
アプリ開発に関わるものであれば、基本的には経費として認められます。
- サーバー代
- ドメイン代
- 開発ツールのライセンス料
- アプリ開発の勉強のための書籍代
ただし、個人事業主と法人化では、経費に含められる範囲が異なります。
微妙なケースは、税務署に確認するか、税理士に相談するのが安全です。
減価償却という壁
経費を入力していく中で、もう一つ知らなかったことがありました。
減価償却です。
一定金額を超えた資産は分割で経費に
例えば、30万円のMacBookを買ったとします。
これを一括で経費にすることはできません。
一定金額を超えた場合、耐用年数に合わせて分割で経費にする必要があります。
これを「減価償却」と言います。
最初は理解が難しかった
正直、最初は「???」でした。
用語が難しくて、何を言っているのか理解するのに時間がかかりました。
でも、確定申告ソフトを使えば、ソフトが自動で計算してくれます。
必要になったら、その時に調べればOKです。完璧に理解する必要はありません。
e-Taxでの提出
マネーフォワードで帳簿をつけ、経費を入力し、ついに確定申告書が完成しました。
最後のステップは、e-Taxでの提出です。
e-Taxの操作に苦労
e-Taxは、国税庁のオンライン申告システムです。
正直、操作が分かりづらかったです。
- UIが古い
- どこをクリックすればいいか迷う
- エラーメッセージが専門用語だらけ
慣れるまでに時間がかかりました。
でも、一度やってしまえば、2年目以降は迷うことなく提出できました。
1年目の苦労と2年目以降
1年目は、本当に大変でした。
分からないことだらけで、1から調べながらやりました。
- 専門用語が分からない
- 経費の判断基準が分からない
- ソフトの使い方が分からない
- e-Taxの操作が分からない
でも、2年目以降はそう迷うこともなく提出できました。
1年目で一通り経験すれば、後は同じことの繰り返しです。
税理士に頼むか、自分でやるか
この辺りの作業は、個人開発でアプリを作るのが好きな方なら、もう面倒で萎えると思います。
こんなことより、もっとアプリの開発に時間を使いたい。
私も何度、「税理士に頼みたい...」と思ったことか。
私が自分でやった理由
思い切って税理士にお願いするのも、全然アリだと思います。
でも私の場合は、少しでも経費を抑えたかったので、自分でやりました。
個人事業主の規模なら、そう作業も多くありません。
年に1回、数日間頑張れば終わります。
税理士に頼むべき人
ただし、以下のような方は、税理士に頼むことを検討してもいいと思います:
- 収益が大きい(年間1,000万円以上など)
- 複数の事業を展開している
- 従業員を雇っている
- 時間をお金で買いたい
税理士費用は、年間10〜30万円ぐらいが相場のようです。
今だから言える、3つの教訓
初めての確定申告を終えて、学んだことをまとめます。
教訓1: 最初から事業用口座とクレカを分ける
これは本当に大事です。
後から分けるのは、想像以上に面倒です。
副業を始めるなら、最初から分けておきましょう。
教訓2: Androidアプリは住所公開される
Androidアプリをリリースする予定の方は、住所公開の問題を事前に知っておくべきでした。
私のように後から慌てないために、開業届を出す前にバーチャルオフィスの契約を検討してもいいかもしれません。
教訓3: 領収書管理は最初から電子化
電子帳簿保存法に対応した確定申告ソフトを使えば、スマホでレシートを撮影するだけで保存できます。
最初から電子化の仕組みを作っておけば、年度末に慌てることもありません。
これから確定申告をする方へ
もし今、あなたが初めての確定申告を前に不安を感じているなら、伝えたいことがあります。
大丈夫です。
私も最初は何も分かりませんでした。
でも、確定申告ソフトを使えば、かなり楽にできます。
あなたにできること
-
確定申告ソフトを使う
- マネーフォワード、freee、弥生会計など
- 自分に合ったものを選ぶ
-
事業用の口座とクレカを作る
- 最初から分けておく
- クレカはMasterかVISA推奨
-
バーチャルオフィスを検討する
- Androidアプリをリリースするなら必須
- 月1,000円程度から利用可能
-
分からないことは調べる、または税理士に相談
- 完璧を目指さない
- 必要な時に調べればOK
最後に
確定申告は、最初は大変です。
でも、一度経験すれば、次からはスムーズにできます。
そして何より、確定申告をするということは、あなたが副業で収入を得ている証拠です。
私は今、この確定申告の経験が、副業を真剣に取り組むきっかけになったと感じています。
あなたの副業が、さらに大きく成長することを願っています。
この記事が、初めての確定申告に挑む方の参考になれば嬉しいです。
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