副業収入65万円で確定申告デビュー|青色申告を選んだ理由と住所公開問題

2025-11-24·20 min read
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初めての確定申告

アプリ開発を副業として始めて数年。2021年の収益が約65万円になった時、私は初めて「確定申告」という壁に直面しました。

副業収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。

プログラミングは得意でも、税金の知識はほぼゼロ。専門用語だらけの確定申告に、正直戸惑いました。

でも、やらなければいけない。その義務感だけで、重い腰を上げることにしました。


確定申告が必要になった理由

副業でアプリ開発をしている場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。

2021年、私のアプリ収益は約65万円。完全に20万円の壁を超えてしまいました。

「確定申告、やったことないんだけど...」

不安しかありませんでした。


白色申告と青色申告、どちらを選ぶべきか

確定申告には、大きく分けて2種類あります。

  • 白色申告: 簡易的な申告方法
  • 青色申告: 帳簿をしっかりつける必要があるが、控除額が大きい

それぞれの違い

項目白色申告青色申告
特別控除なし最大65万円
事前申請不要必要(開業届+青色申告承認申請書)
帳簿簡易帳簿複式簿記
向いている人一時的な所得がある人継続的に事業収入がある人

私が青色申告を選んだ理由

アプリ開発は、継続的に収入が発生する形になっていました。

一時的な所得であれば白色申告でもいいですが、今後も事業として続けていくつもりだったので、青色申告を選びました。

最大のメリットは、最大65万円の特別控除です。

これは大きい。税金がかなり変わってきます。


開業届の提出とマネーフォワードの活用

青色申告をするには、まず個人事業主になる必要があります。

そのために税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)を提出します。

マネーフォワードで簡単手続き

私の場合は、マネーフォワードを利用してオンライン上で開業手続きをしました。

マネーフォワードやfreeeといった開業届サービスを使えば、画面の指示に従って入力していくだけで、必要な書類が自動で作成されます。

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書

これらがPDFで出力されるので、あとは印刷して税務署に提出するだけです。

どちらを使ってもいいですが、私はマネーフォワードを選びました。めちゃくちゃ楽でした。

最初は自宅住所を登録したが...

開業届を提出する時、事業所の住所を登録する必要があります。

当時は深く考えず、自宅の住所を登録しました。

しかし、これが後々問題になるとは、この時は思ってもみませんでした。


予想外の壁: Googleの住所公開要件

2023年、Googleが突然、大きな変更を発表しました。

Google Playに正式な住所を表示するようになる

Google Playでの住所表示に関する公式発表

自宅の住所が公開される?!

これは大問題でした。

自宅の住所が世界中に公開されてしまうのです。

家族がいる身としては、当然好ましくありません。プライバシーの問題もあります。

「どうすればいいんだ...」

調べてみると、多くの個人開発者が同じ悩みを抱えていました。


バーチャルオフィスとD-U-N-Sナンバー取得

解決策として、バーチャルオフィスを契約することにしました。

GMOオフィスサポートを選択

私が選んだのは、GMOオフィスサポートの「月1転送プラン」です。

  • 月額: 1,000円ちょっと
  • 郵便物転送: 月1回(これは必須だと思います)
  • 住所利用: 可能

探せばもっと安いところもありそうですが、信頼性とサービス内容を考えて、GMOを選びました。

D-U-N-Sナンバーの取得

バーチャルオフィスの住所を使うには、組織として登録する必要があります。

そのために、D-U-N-Sナンバーを取得しました。

D-U-N-Sナンバーとは、企業の識別番号のようなもので、以下の場合に必要になります:

  • Apple Developer Programで組織として登録する場合
  • Google Play Consoleで組織として登録する場合

Apple Developer Program - D-U-N-S番号について

東京商工リサーチへの申請

D-U-N-Sナンバーの取得は、東京商工リサーチに依頼します。

申請に必要な書類:

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • e-Taxで税務署に送った時の受信通知のスクショ

これらの書類を提出すると、数週間でD-U-N-Sナンバーが発行されます。

Androidアプリをリリースする方は要注意

もしあなたがAndroidアプリをリリースする予定なら、この住所公開の問題は事前に把握しておくことをおすすめします。

最初から対策しておけば、後から慌てることもありません。

私のように「え、住所公開されるの?!」と後から焦らないために、開業届を出す前にバーチャルオフィスの契約を検討してもいいかもしれません。


電子帳簿保存法と確定申告ソフト

確定申告には、領収書やレシートの管理が欠かせません。

昔は紙で保存するのが一般的でしたが、今は電子データで保存できます。

電子帳簿保存法への対応

領収書を電子データで保存する場合、電子帳簿保存法に基づき、タイムスタンプを付与するなどの要件があります。

これを手動でやるのは大変です。

確定申告ソフトを使えば、これらの要件に自動で対応してくれます。

私はマネーフォワードを選択

私の場合は、開業届と同じくマネーフォワードを使っています。

  • クレジットカードや銀行口座と連携できる
  • 自動で仕訳してくれる
  • 電子帳簿保存法に対応
  • スマホアプリでレシート撮影→自動取り込み

本当に楽です。

他の選択肢もあり

確定申告ソフトは、マネーフォワード以外にも色々あります。

  • freee: UI/UXが分かりやすい、初心者向け
  • 弥生会計: 老舗、機能が豊富

自分の好みに合わせて選ぶといいと思います。


経費管理のコツ: 事業用クレカと口座

確定申告をしてみて、一番大変だと感じたのが経費の判断基準でした。

「これは経費になるのか?」

毎回悩みました。

事業用のクレジットカードと口座は絶対分けるべき

最初から知っておけばよかったこと No.1は、これです。

事業用のクレジットカードと銀行口座は、最初から分けておくべきでした。

後から分けるのは、本当に大変です。

  • プライベートと事業の支払いが混ざる
  • 仕訳が面倒
  • 確定申告の時に混乱する

最初から分けておけば、管理が圧倒的に楽になります。

私が失敗したクレジットカード選び

私の場合、事業用クレジットカードをJCBにしてしまいました。

これが失敗でした。

海外のサービスで、JCBが使えない場合がたまにあります。

特にアプリ開発では、海外のツールやサービスを使うことが多いです。

  • GitHub
  • Firebase
  • AWS
  • その他開発ツール

MasterかVISAにしておけばよかった...

これから事業用クレカを作る方は、ぜひMasterかVISAをおすすめします。

経費に含められる範囲

アプリ開発に関わるものであれば、基本的には経費として認められます。

  • サーバー代
  • ドメイン代
  • 開発ツールのライセンス料
  • アプリ開発の勉強のための書籍代

ただし、個人事業主と法人化では、経費に含められる範囲が異なります

微妙なケースは、税務署に確認するか、税理士に相談するのが安全です。


減価償却という壁

経費を入力していく中で、もう一つ知らなかったことがありました。

減価償却です。

一定金額を超えた資産は分割で経費に

例えば、30万円のMacBookを買ったとします。

これを一括で経費にすることはできません。

一定金額を超えた場合、耐用年数に合わせて分割で経費にする必要があります。

これを「減価償却」と言います。

国税庁: 減価償却資産の償却方法

最初は理解が難しかった

正直、最初は「???」でした。

用語が難しくて、何を言っているのか理解するのに時間がかかりました。

でも、確定申告ソフトを使えば、ソフトが自動で計算してくれます

必要になったら、その時に調べればOKです。完璧に理解する必要はありません。


e-Taxでの提出

マネーフォワードで帳簿をつけ、経費を入力し、ついに確定申告書が完成しました。

最後のステップは、e-Taxでの提出です。

e-Taxの操作に苦労

e-Taxは、国税庁のオンライン申告システムです。

正直、操作が分かりづらかったです

  • UIが古い
  • どこをクリックすればいいか迷う
  • エラーメッセージが専門用語だらけ

慣れるまでに時間がかかりました。

でも、一度やってしまえば、2年目以降は迷うことなく提出できました。


1年目の苦労と2年目以降

1年目は、本当に大変でした。

分からないことだらけで、1から調べながらやりました。

  • 専門用語が分からない
  • 経費の判断基準が分からない
  • ソフトの使い方が分からない
  • e-Taxの操作が分からない

でも、2年目以降はそう迷うこともなく提出できました。

1年目で一通り経験すれば、後は同じことの繰り返しです。


税理士に頼むか、自分でやるか

この辺りの作業は、個人開発でアプリを作るのが好きな方なら、もう面倒で萎えると思います。

こんなことより、もっとアプリの開発に時間を使いたい。

私も何度、「税理士に頼みたい...」と思ったことか。

私が自分でやった理由

思い切って税理士にお願いするのも、全然アリだと思います。

でも私の場合は、少しでも経費を抑えたかったので、自分でやりました。

個人事業主の規模なら、そう作業も多くありません。

年に1回、数日間頑張れば終わります。

税理士に頼むべき人

ただし、以下のような方は、税理士に頼むことを検討してもいいと思います:

  • 収益が大きい(年間1,000万円以上など)
  • 複数の事業を展開している
  • 従業員を雇っている
  • 時間をお金で買いたい

税理士費用は、年間10〜30万円ぐらいが相場のようです。


今だから言える、3つの教訓

確定申告の教訓

初めての確定申告を終えて、学んだことをまとめます。

教訓1: 最初から事業用口座とクレカを分ける

これは本当に大事です。

後から分けるのは、想像以上に面倒です。

副業を始めるなら、最初から分けておきましょう。

教訓2: Androidアプリは住所公開される

Androidアプリをリリースする予定の方は、住所公開の問題を事前に知っておくべきでした。

私のように後から慌てないために、開業届を出す前にバーチャルオフィスの契約を検討してもいいかもしれません。

教訓3: 領収書管理は最初から電子化

電子帳簿保存法に対応した確定申告ソフトを使えば、スマホでレシートを撮影するだけで保存できます。

最初から電子化の仕組みを作っておけば、年度末に慌てることもありません。


これから確定申告をする方へ

もし今、あなたが初めての確定申告を前に不安を感じているなら、伝えたいことがあります。

大丈夫です。

私も最初は何も分かりませんでした。

でも、確定申告ソフトを使えば、かなり楽にできます。

あなたにできること

  1. 確定申告ソフトを使う

    • マネーフォワード、freee、弥生会計など
    • 自分に合ったものを選ぶ
  2. 事業用の口座とクレカを作る

    • 最初から分けておく
    • クレカはMasterかVISA推奨
  3. バーチャルオフィスを検討する

    • Androidアプリをリリースするなら必須
    • 月1,000円程度から利用可能
  4. 分からないことは調べる、または税理士に相談

    • 完璧を目指さない
    • 必要な時に調べればOK

最後に

確定申告は、最初は大変です。

でも、一度経験すれば、次からはスムーズにできます

そして何より、確定申告をするということは、あなたが副業で収入を得ている証拠です。

私は今、この確定申告の経験が、副業を真剣に取り組むきっかけになったと感じています。

あなたの副業が、さらに大きく成長することを願っています。


この記事が、初めての確定申告に挑む方の参考になれば嬉しいです。

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