リジェクトから8ヶ月、1円から始まった副業アプリ開発の軌跡【2作目の挑戦】

2025-11-20·14 min read
アプリ開発副業収益化挫折個人開発

リジェクトから8ヶ月、1円から始まった軌跡

前回は、私の1作目のアプリがAppleの審査でリジェクトされ、「このアプリには価値がない」と言われた挫折の物語を書きました。

前回の記事: 初めてのアプリ開発とリジェクトの苦い思い出

今回は、その挫折から這い上がり、人生を変えることになる2作目のアプリ開発の物語です。


挫折の8ヶ月

1作目のリジェクトから、何もやる気が起きませんでした。

Macを開く気力もなく、ただ時間だけが過ぎていきました。

それでも、心の片隅にずっと残っていました。何かが、私を諦めさせませんでした。

「せっかく審査まで出したのに」「何が悪かったんだろう」「他に作れるものはないかな」

そんな思いが、頭の中をぐるぐると回り続けていました。


ソファーでの一瞬の閃き

2019年1月。リジェクトから約8ヶ月が経ったある日のこと。

何気なくソファーに座ってテレビを見ていた時、ふと頭の中にゲームのアイデアが浮かびました

(詳細は伏せますが、パズル系のアプリです)

まるで稲妻が走ったような感覚でした。

1作目のアプリを思いついた時と同じ、あの心がワクワクする感覚が戻ってきました。

どう作るか、大まかな設計図が頭の中で次々と組み上がっていきます。細かい部分は後回しでいい。まずは最小限の機能でリリースしよう

今度こそ、絶対に審査を通してやる!

その決意と共に、私は再びMacを開きました。


コメダコーヒーでの孤独な戦い

平日は仕事から帰ると、すぐにMacを開いて開発に没頭しました。

そして土日。朝から夕方まで、私はコメダコーヒーに通い詰めました。

カフェを選ぶ基準はシンプルでした。充電ができる席があるかどうか。満席だと別のカフェを探さなければなりません。だから、開店直後の朝早くから行くようにしていました。

2〜3ヶ月、ほぼ毎日

周りのお客さんは友人や家族と楽しそうに過ごしています。私は一人、黙々とコードを書き続けました。

妻は何も言わずに送り出してくれました。でも、土日に一人で家にいる彼女の寂しそうな表情が、今でも忘れられません。

それでも、私は開発を続けました。ここで諦めたら、また同じ挫折を繰り返すだけです。


何度も何度も、審査とリジェクトの繰り返し

ある程度形になってきました。よし、いよいよリリース申請です。

しかし現実は甘くありませんでした。何度もリジェクトされました

最初のリジェクト理由は「クラッシュ率が高すぎる」でした。テストでは問題なかったのに、審査環境では落ちてしまっていました。

修正して再申請しました。今度は「広告の位置がガイドライン違反」でした。

また修正し、また申請し、また...

でも、前回のような「価値がない」というリジェクトはありませんでした

これは技術的な問題。修正できる問題です。

そう自分に言い聞かせながら、私は修正に修正を重ねました。

そしてついに、審査を通過しました


無名な開発者の静かなスタート

審査を通過した喜びも束の間、現実が待っていました。

リリースしても、ダウンロード数は全く増えませんでした

そりゃそうですね。誰も私のことなんて知りません。アプリストアには何百万というアプリがあります。その中で、無名の私のアプリが見つけてもらえる確率なんて、ほぼゼロに等しいです。

でも、諦めるわけにはいきません。

毎日アプリを起動してバグがないか確認し、ユーザーからのフィードバックやレビューがついていないか、何度も何度もストアをチェックしました。

思いついた機能があれば、すぐに実装してアップデートをリリース。止まったら終わりです。動き続けなければなりませんでした。


0円の毎日、そして奇跡の「1円」

毎日、Google AdSenseの管理画面を開けば、そこにはいつも同じ数字が表示されます。¥0

それでも、私はめげずにアップデートを続けました。「いつか、必ず」と信じて。

そしてリリースから数ヶ月が経ったある日、いつものように管理画面を開くと、そこには見慣れない数字が表示されていました。

¥1

たった1円。コンビニのガムも買えない金額ですが、でも私はスマホの画面を何度も見返しました

たった1円が教えてくれたこと

この1円は、ただの1円ではありませんでした。

何もない状態から、自分の力で1円を生み出すことができました

誰かが私のアプリを使ってくれて、広告を見てくれて、そして収益が発生しました。

こんな自分でも、誰かに価値を提供できたんです。

そう思うと、胸が熱くなりました。


妻と分かち合った「5円」の喜び

それから数日後、収益が5円になった日がありました。私はすぐに妻に報告しました。

「ねえ、今日5円稼げたよ!」

すると妻は笑顔で言ってくれました。

「え!5円でもすごいじゃん!」

その言葉が、何よりも嬉しかったです。

週末、一人でカフェに行く私を寂しそうに見送ってくれた妻。そんな妻が、こんなささやかな成果でも一緒に喜んでくれる。この瞬間、私は「続けてきて良かった」と心から思いました。


収益の成長、そして見えてきた光

2019年 広告収益の推移

2019年の月別収益

収益
2019/05¥1
2019/06¥66
2019/07¥494
2019/08¥250
2019/09¥369
2019/10¥635
2019/11¥3,310
2019/12¥5,309

収益は波がありました。増えたり減ったり。でも、確実に右肩上がりでした

12月には月5,000円を超えました。1日約100円

コーヒー1杯分にも満たないかもしれません。でも私にとっては、大きな一歩でした。


8,000円突破:届いた「個人開発者の証」

Google AdSenseには、収益が8,000円を超えないと引き出せないという制約があります。

つまり、8,000円に達するまでは、どれだけ稼いでも1円も受け取れないのです。

そして、累計収益がついに8,000円を突破した時のこと。

郵便で届いた「宝物」

**2020年1月頃のこと。**ポストにGoogleからの封筒が届きました。

開けてみると、そこには個人識別番号が記載された用紙が入っていました。

Googleからの個人識別番号通知

7年経った今でも大切に保管している宝物

この個人識別番号は、本人確認のために郵送で送られてくるものです。これをGoogleのシステムに入力することで、初めて銀行口座への振り込みが可能になります。

この瞬間、初めて自分の銀行口座に収益を引き出すことができました

この時、思いました。

これは、YouTubeの金・銀の盾のアプリ開発版なんだ、と。

コメダコーヒーでの孤独な開発。何度ものリジェクト。0円の日々。そして妻の支え。

すべてが報われた気がしました。

この感動は、一生忘れることはないでしょう


2019年を振り返って

これが、アプリリリースの2019年の物語です。

挫折から始まり、小さな成功で終わったこの1年です。

この1年で得たもの

技術的なスキルも大切です。でも、それ以上に大切なものを得ました。

  • 諦めない心 - リジェクトを乗り越える力
  • 継続する習慣 - コメダコーヒーでの毎日が教えてくれた
  • 家族の支え - 妻の励ましがなければ、ここまで来れなかった
  • 小さな成功の積み重ね - 1円から始まった収益
  • 仲間の存在 - 同じ道を歩む個人開発者たち
  • そして、自分の力で価値を生み出せるという自信

これらは、お金では買えない、かけがえのない財産になりました。


次回予告

この2作目のアプリは、その後どうなったのか?

  • Androidへの展開と新たな挑戦
  • Flutterでの全面作り直し
  • さらなる収益化への道のり

次回は、アプリ開発の次の章をお届けしたいと思います。


この記事が、アプリ開発を始めようと思っている方、リジェクトで挫折した方の背中を押すことができれば、これ以上の喜びはありません。

小さな一歩でいい。まずは、始めてみてください。

次の記事では、Androidアプリ展開とFlutterでの作り直しについて書いています。このアプリが、より多くのユーザーに届くまでの軌跡をお届けします。

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